茶道を知らなくても楽しめる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月29日 00時48分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
樹木希林さんのファンで是非観てみたいと思っていた映画でした。お茶の世界のことは全く知らないので、敷居が高いように感じましたが、型にはまってない感じがしてすごく理解しやすかったです。お茶会でみんなが上座に座りたがらないシーンや、新しく入ってきた人が失敗するシーンなどコミカルなシーンも織り交ぜられていて、静かに流れる中にも緩急があって面白かったです。
女性ばかりが出てくるのですが、女性の人生何が正解というわけではないし、何があるから,幸せというわけでは無くて、一人一人が自分と向き合って、過ぎていく季節や自分の所作を見つめることで、自分を知って受け入れて認めてあげることが大切なんですよと言われているようでした。無理しなくていいんだよ。と背中をさすってくれるような作品でした。
「お茶菓子を食べて,あーおいしってそれだけでもいいんだよ、気分が変わるだろ」というシーンがあったのですが,よく行き来はできませんでしたが大好きだったおばあちゃんのことを思い出して涙が出てしまいました。玄関の靴を見せるシーンが何度もありましたが、お茶の先生をしていないとこの家には誰も来ないのかなと思ってしまい、たくさん靴が並ぶと嬉しくて、ないと少し悲しくなりました。もっとおばあちゃんに会いに行けばよかったと思いました。