忘れられない作品です。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月21日 13時10分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
随分前の作品ですが、何故か忘れられない物となっています。きっと、アーミッシュという存在をこの映画で初めて知った事や、独特の静かな雰囲気の中で物語が展開して行く所など、印象的だったのかもと思っています。
前半は、殺人事件を目撃してしまったアーミッシュの少年を中心にストーリーが進んでいきますが、犯人を捜す中で犯罪者達の中から調べますが、その警察署に掲げられていた新聞紙に写る警部補をたまたま見た少年が、刑事のジョンブックに静かに指差すシーンは印象的でした。
そして警察内の陰謀に気づいたジョンらは命を狙われ、レイチェルの住む村で傷を癒す事になるのですが、閉鎖的な村人たちからは最初は「よそ者」という目で見られますが、段々と質素な村の生活に馴染み村人たちとも心の距離が近づいていく所が良かったです。
そこでのジョンと未亡人となったレイチェルとの恋が何とも言えず染み入りました。
後半は、静かな村についにジョンの追手がやってきてしまい、大きな騒動となる所は緊迫感が一杯で目が離せませんでした。
最後に村人たちが助けに駆けつける所や、冒頭で村から外に出かけるレイチェルにかけた「イギリス人には気をつけろよ」という言葉を、事件が解決し村を去って行くジョンにもかけた所は、もう完全に村の人間と認められている事を表わしていて、心がほっこりしました。