第一級の佳作!
2020年7月2日 19時58分
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総合評価:
4.0
別に映画史に残るような大作でもなければ、大ヒットした娯楽作品でもありません。実際、私も何の予備知識もなく、見る前は特に期待もしていませんでした。しかし見終わった後に、この作品に一票入れたくなる、そんな映画です。
この映画は1980年にアメリカで、日本では1981年に公開されました。当時もさほど話題にはならず「スーパーマン」のクリストファー・リーブが主演しているぐらいの情報でした。今考えるとどう宣伝して良いのか、配給会社も分からなかったのかもしれません。
この映画はタイムスリップ物です。タイムスリップラブファンタジーとでも言いましょうか。現在の青年(当時は1980年)が1912年に行ってそこで当時の女優(ジェーン・シーモア)と恋に落ちる話です。こう言ってしまうとそれだけに聞こえますが、なぜ1912年に行くのか。なぜ女優に惹かれていったのか。そういった事が緻密に、ロマンティックに描かれています。また美しい風景、セット、衣装も品良くまとまっています。
もう一つ。全編に渡る音楽が素晴らしいです。音楽を担当しているのが007のテーマを手掛けたジョン・バリー。この映画のテーマ曲はその美しさもあって、スケートの浅田真央選手も演技で使っていました。