女の復讐は怖い!キングも認めた合格映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月22日 10時25分
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総合評価:
5.0
超能力を持つキャリーは、高校のクラスメイトからひどいいじめに遭います。しかもキャリーの自宅には、熱狂的なキリスト教信者である母親がいました。母はキャリーの成長を好ましく思わず、彼女を脅して圧倒的な支配下に置いていたのです。
そんなキャリーを陥れようと、同級生たちはひとりのイケメンを利用して、キャリーを誘惑させた挙句、学校のパーティーで最優秀ベストカップルに選ぼうと企みます。しかも舞台に上がった彼女には、豚の血を浴びせるという恐ろしい計画が立てられたのです。何も知らないキャリーは恋人とのひとときを楽しみ、人生初のパーティーに参加します……。
ホラー映画として有名な作品で、スティーブン・キングの同名小説を映画化した作品です。キングも納得する出来の映画となっており、観客はキャリーへの哀れみと彼女の怒りに驚くことでしょう。
キャリーは超能力がありますが、この映画で使用されるのはごくわずかです。怒りがためこまれたラストに全部の能力を解放しますが、それまでがずっといじめられたり、だまされたりするので、見ていて心が痛くなります。
さらに苦しいのは、彼女がかりそめの恋人に本当に恋をしてしまうことです。そのために母を裏切り、初めて自分の意思で行動します。この成長は素晴らしいもののはずなのに、クラスメイトたちのいじめのせいで台無しになってしまうのです。キャリーの側に立って見ると、そりゃあ復讐するわ!と同意してしまいます。
キャリーの墓場のシーンは、ホラー映画の中でも指折りで怖いシーンとなっています。まだ未見の方は、エンドクレジットまでじっくりご覧ください。