観れば観るほど
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月8日 02時35分
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総合評価:
5.0
ゴッドファーザー三部作すべてに言えますが、一度ではなく何度も観て、やっとあれこれ分かってくるという、じわじわとした奥深さがあります。
1から歳を重ねたマイケル。
更なる哀愁、苦悩と、孤高な存在感、円熟味、冷酷さを増しています。
そしてロバートデニーロ、いいですね。
好青年からマフィアのドンとなっていく姿が、1のマイケルとどことなく重なります。
男たちのファッションセンスもまた素敵。
いつも仕立ての良い、トムの三揃え。
クレメンザの絶妙なサイズの山高帽。
ヴィトーのネクタイの、ノットやディンプルの、ああ、なんてお洒落なことでしょう。
きっと、良い香りの香水なんかもつけているのでしょうね。
そしてやはりあの、テーマ曲。
ニーノロータですね。
この曲が流れてくるだけで、
「ドン・コルレオーネ」と、その手に口づけ、ひれ伏せてしまいたくなります。
マーロンブランドが出演していないのが唯一の残念点でしょうか。
しかし、若かりし日のヴィトーと現在のマイケル、そのどちらの生き様も堪能できるこの作品は、やはりとてつもなく贅沢であり、イチオシであります。
一度では飽き足らず、何度も何度でも!観てしまう魅力が、この作品には詰まっていますね。