薬物依存症の方の家族の大変さが解る映画です。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月4日 13時46分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
最近何かと話題になる米国で鎮痛剤として処方され使われているオピオイドなどの薬物依存症に関する映画ですが、普通の痛み止めとして使ってもそれがきっかけで依存症になることもあるという辺りが、大変そうでした。その結果、主人公のホリー(ジュリア・ロバーツ)の長男のベン(ルーカス・ヘッジス)が、様々な危険な人たちと関わることになるところが麻薬が蔓延している米国ではよくあることなのでしょう。
今回のジュリア・ロバーツは薬物依存症になった長男の事で苦労する母親役ですが、以前に出演した「プリティ・ウーマン」などと比べると、米国社会の移り変わりが反映されていて興味深いです。
薬物依存症の長男が帰ってくると、麻薬を買うお金やお金に換えられそうなものを何も言わずに隠すというのも、薬物依存症の家族がいる人の大変さが伝わってくるところでした。
母親の再婚相手の黒人である義理の父親の言う「黒人なら治療施設ではなく刑務所だぞ」という辺りも米国での差別や格差の大変さが解るところでした。
テレビ東京でお正月にやっていましたが、この映画を選ぶテレ東のセンスもいいと思いました。