繰り返してはいけない歴史
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月11日 22時44分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
もうタイトルがヤバい。カンボジアのクメールルージュによる侵攻やカンボジア内戦の話です。
主人公の女の子は政府か将校か何かのお役人の父を持ち裕福な家庭で育ちます、7歳。 美しい母と優しい父、兄弟はちょっと居過ぎて正確には分からないんですけど、7人か8人
お兄ちゃんが3人か2人、お姉ちゃんも3人か2人、で妹が1人。
そんなある日クメールルージュが侵略し始めるわけですね。ここがまず何が何だか分からなかった。何が悪で何が正なのか。
そして彼ら、現代版のイスラム国みたい。 あまり、カンボジアの歴史とか知らないので何も言えないですけど、
ただただ酷かった。 もうかわいそうで仕方なかった。 子供であろうと女であろうと、関係ない。 ホロコーストのような。 何だよオンカーって。って見ていてすごく思った。とりあえずオンカーに忠誠を誓い、オンカーに仕える。オンカー様々なわけ。謎、なにオンカーって。
プノンペンを追われ何日もボロボロになりながら地方の農村においやられ、家族が亡くなり、居なくなり、バラバラになる。少女は子供が多くいる労働キャンプにたどり着き、ある夜 襲撃に合う。そして泣きながら逃げる。すると良かったのか分からないけど、離れ離れになった兄姉と再会できた。 近くで寝ていた友達のような子が襲撃により死に、隣にいた子が頭を撃ち抜かれ、やっとの思いで雑木林に逃げ込むけど、地雷で周りの人が吹き飛ぶ。足が無い人が這いつくばる。赤ん坊を抱えた女の人が飛んだ。怖くて怖くてたまらない。
あんな小さな子供達に肉体重労働させたり少ない食糧しか与えなかったり、暴力振るったり、家族を殺したり、、 地雷を埋めさせたり、銃の扱いを教えたり、人を殺すための道具を作らせたり、雨の中訓練させたり、やるせない。
たまに映し出される彼女の幻想や記憶、家族の死ぬ場面が悲惨。
彼女達の無言の涙が 胸を締め付けた。
この内戦で国民の4人に1人が亡くなったそうです。
子供目線の映画だとイノセントボイスも有名ですが、見るべき、知るべき映画だけど、何せ子供が辛い思いをするのを見るのは本当に本当に耐え難いです。でもただ見るだけですからね。この今幸せな日本で。 ちゃんと知るべきなんだと思う日本はどう関わったのかも。
あ、本当にあった話です。
イメージワード
- ・悲しい
- ・泣ける
- ・恐怖
- ・絶望的
- ・切ない
- ・パニック