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「二度と観たくない傑作。」 わらの犬 松 かた子さんの映画レビュー

わらの犬 STRAW DOGS

二度と観たくない傑作。

2021年1月15日 09時19分 役立ち度:0人
総合評価: 5.0
人間の嫌な所を、これでもか!と見せつけられる秀作。
気分は悪いけど、学ぶことは多い映画。

アメリカの喧騒や物騒な環境に嫌気が差した、デヴィットとエイミーは、彼女の故郷、イギリスの田舎へ引っ越し、落ち着いた生活が送れると思いきや…。

田舎に住んでいる人、移住した人、実家が田舎で他の街に住んでいる人には、嫌な田舎あるあるを壮大にしたストーリーは、目を背けたくなる。実際、日本でも、こういう所は存在する。

田舎に住んでいる人たち独特の「よそから来た者」への好奇な目や、彼らの行動には、大声で叫びたい程の苦痛。
勿論、好意的な所もたくさんあると思う。でも、ここはその反対。

元々が美しいエイミーは、更に美しい女性になって帰郷。
しかし、買い物へ行くにも、言いようのない視線で、見られる。
エイミーの同級生チャーリーが、人としてとにかく気持ち悪い。
遊ぶことは、他に無いのか?そのパワー、他で使えるだろう?と思う人物像。
彼に「想像力」と妄想の違いを教えて欲しい、と思う。教えた所で…という人間。

ある事件が起こる前から、大人しいデヴィットももう限界だった。
元々、都会に住んでいた人には、街の喧騒や、淡白だった近所の付き合いが、落ち着くのかもしれない。
彼のストレスは溜まりに溜まって、エイミーとの関係もギスギスしていたのも分かるし、エイミーよファッション考えてくれ…。

関わりたくないのに関わってくる人、パーソナルスペースという言葉を知らないコミュニティに移住すること、そして、人間の嫌な部分がジワジワと出てくる所。

何度、観るのを止めようかと思ったか。
しかも随分前に観ていたのに、サム・ペキンパー監督の作品というので、見返した自分を責めました。

嫌ミス、というジャンルが好きな方、以外の方は、観ない方がいい。観た後の、嫌な余韻のパンチ力が凄い。

もう二度と観ないよう、戒めとして残すことにしました。
詳細評価
  • 物語
  • 配役
  • 映像
  • 演出
  • 音楽
イメージワード
  • ・不気味
  • ・恐怖
  • ・絶望的
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