江戸時代のボランティア精神に感服
2020年7月28日 09時48分
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4.0
人のために何かをするというのは今も難しいですが、侍に切り捨てごめんと言われて殺される時代に、昔はもっと大変で思いつく人もいなかっただろうと思います。寄付やボランティアなど、自己犠牲の精神について考えさせられました。
初めて貯金を始めた山崎努さん演じる浅野屋甚内がお金を貯め始めたのは、村の困窮状態を長年感じており、さらに、論語などを学んで感銘を受けていためです。字が読めない人がほとんどの時代に本当にすごいなと思いました。さらに、これが実話だということに驚きました。
家族や仲間ことも疑ってかかればいくらでも疑う事できますが、卑屈にならず相手と自分を信じることから大願成就の道は始まるんだなと思いました。
江戸時代の封建制は徹底しているんだということがよく分かりました。農民の中でも大肝煎、肝煎、旦那衆など分かれており、武士もたくさんの階級と役職に分かれています。何か一つ決めるだけでも相当の時間がかかります。大肝煎は傘を使えるけど他は使えないなど、厳しい決め事もあります。
60年で6000両国から利息として支払わせたことから、1両13万円で作中計算していたので、7億8千万円です。それを全て町民に還元したわけですから本当にすごいと思います。自分だけじゃなく他人が幸せであることが自分の幸せにつながることを知っていたわけですね。