衝撃の問題作
2021年1月8日 23時01分
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総合評価:
5.0
1968年という随分昔の作品だが、当時これを映画館で観た人のほとんどが衝撃を受けたという問題作。
簡単にストーリーを説明すると途方もなく長い宇宙の旅をしていた乗務員たちがどこかよくわからない惑星に不時着した。だがそこは猿が権力を支配し、人間を奴隷のように扱う信じられない星だった。乗務員のテイラー(チャールトン・ヘストン)は一人の女性を連れ立って状況を打開しようと行動に出る。
何とも面白そうなストーリーです。内容の面白さもありますが、人としての尊厳とは何か?今まで人類が動物にしてきたこととかをついつい振り返って何とも考えさせられる作品です。ここではあえて衝撃のラストシーンはネタバラシしませんが、私はこれを見た時の衝撃を何年経っても忘れることができませんでした。
ラストシーンの前に猿の割と高い身分の女性猿がテイラーに言うセリフで
「どうしても行くというのか?もしそうならあなたはきっと後悔することになる」みたいなことを言うシーンが最後になって意味を持ってきます。その意味が分かった時に「あいつらは全員知っていたのか!」と泣きたくなる主人公と同じ感情を味わう羽目に陥ります。もしあの場所にいるのが自分だったらと考えると膝から崩れ落ちるかもしれません。
このシリーズは後にたくさん作られたことを考えてみても、いかにこのオリジナル作品が凄かったのかが理解できます。