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このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月25日 14時52分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
ジャケットからしてアブノーマルな雰囲気を醸し出すこの作品。
アングラな雰囲気が好きで暴力描写に耐性がある方にはオススメです。
下ネタとゆるさにまみれた最高で最低な2人暮らし。
冒頭はほぼ下ネタのオンパレード。
大麻の下っ端売人の草太と破天荒な楽人。
2人が住むギザギザアパートは普通じゃない。管理人すら普通じゃない。普通じゃこんなアパート管理できないよねって感じです。
2人の宗教の勧誘の対処法はお手本にしてください(笑)
ヤクザの登場によってガラッと変わる2人の世界。
死んだ方がいい奴らがボロボロ出てきます。
ヤクザ怖いです。関わらないで生きていけるなら関わらないようにしましょう。それを再認識させてくれます。
壊れていく2人の生活。ついには草太は大阪に帰ってしまう。東京に残った楽人。見えるところにタトゥーを入れてしまっている彼に普通の仕事は難しかった。
そして、ヤクザに雇われる楽人。
このまま絵に描いたような転落人生を送っていくのを見せられるのかと思いきや・・・。
神の裁き、いや、救いか、それは突然訪れる。
自堕落な人生を歩んだ男の人生最後の輝き。手に入れた温もり。
胸糞悪い話かと思いきや、最後には泣いてしまう。そんな話。
正しくはないし、誰にも理解されないかもしれない。だけど愛しい。そんな映画。