「One Hand, One Heart」と「A Boy Like That/I Have a Love」は、前者がアンセル・エルゴートとレイチェル・ゼグラー、後者がアリアナ・デボースとゼグラーがセットで実際に歌いました。また、「Maria」の一部は、本人の希望によりエルゴートがセットで実際に歌いました。他の曲はすべて、伝統的な再生技術で撮影されました。「Somewhere 」はリタ・モレノがセットでライブで歌いました。
ナヤ・リベラは、アニータ役に興味を示し、オーディションテープを送りました。彼女は以前、『Glee/グリー』(2009年)、『Glee/グリー・ザ・コンサート』(2011年)で、学校で上演された「West Side Story」の中で、この役を演じたことがありました(「America」という曲も歌いました)。
監督のスティーブン・スピルバーグと脚本家のトニー・クシュナーは、これまで『ミュンヘン』(2005年)、『リンカーン』(2012年)でタッグを組んでいます。また、近日公開の映画『 Kidnapping of Edgardo Mortara 』と『 The Fabelmans 』(2022年)でもタッグを組んでいます。
豆知識・トリビア
スティーブン・ソンドハイムは、「One Hand, One Heart」をバルコニー・シーンのために書き下ろしましたが、このような厳粛な歌では若者のロマンスや一目惚れの精神を表現できないと考え直しました。そしてソンドハイムとレナード・バーンスタインは、すでに書かれていた『トゥナイト』の音楽を再利用して『トゥナイト』の新しいバリエーションを書き、これが劇中のモチーフとなりました。
本作の撮影でヴォーカルプロデューサーを監修したジェニーン・テソーリは、自身もミュージカル劇場の作曲家・編曲家として高い評価を得ています。『モダン・ミリー』『Caroline, or Change』『シュレック・ザ・ミュージカル』などでトニー賞にノミネートされ、『ファン・ホーム』で2015年トニー賞演劇部門最優秀オリジナルスコア賞を受賞しています。今回の『ウエスト・サイドストーリー』の脚本家であるトニー・クシュナーと共に『Caroline, or Change』を執筆しました。ピューリッツァー賞には2度ノミネートされていますが、(クシュナーとは異なり)受賞したことはありません。