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「みんなが応援したくなる映画」 侍タイムスリッパー ジュリーハンセンさんの映画レビュー

侍タイムスリッパー

みんなが応援したくなる映画

このレビューにはネタバレが含まれています

2024年10月16日 16時26分 役立ち度:0人
総合評価: 5.0
正直、100点満点の映画ではない。

NHKのドラマを見てるようなちょっと野暮ったいシーンや、今時それ!?みたいなベタベタなコメディシーン、そして時折入る不細工なナレーションなど、突っ込みたいポイントはところどころあった。

が、それを凌駕するパワーがこの作品にはある。

まずは、やり尽くされたタイムスリップという陳腐な設定に説得力を与えた、主演の山口馬木也さんの演技の力が大きい。
本物の「侍」がこの現代にいるという実在感を、見事に体現していた。
彼の武士らしく一本気で淀みのない佇まいが、時に純朴で愛くるしく見え、途中から観客全員が自然と彼を応援するようになる。

そして、もちろん相対する冨家ノリマサさんの大御所演技もとても良かった。
言わずもがな、この二人の殺陣は緊張感&迫力満点で素晴らしかった。

もう一点は、観た人みんなが感じたであろう「時代劇愛」である。
昨今、時代劇ってどんどん少なくなってるけど、本当にみんなそれでいいの!?
このままだと消滅しちゃうよ!?と観客に問うてくるような出演者(スタッフ)の叫び、嘆き。

さらには、時代劇とは何か!?
時代劇の必要性、そして時代劇は殺人劇でもあるという問題提起など。
そんなことまで提示され、考えさせられる。

後半の怒涛の展開は、それでもやっぱり時代劇ってスゴイだろ!!面白いだろ!!というプライド(時代劇魂)を作り手から感じた。

「時代劇なめんなよ!!」
と、自分には言われている気がした。

現在、口コミによりたった1館から拡大上映されている「侍タイムスリッパー」だが、日本という国でこの作品が話題を呼ぶのも当然だなと鑑賞後思った。

侍がタイムスリップするという、今さらそれやる??という設定をここまで面白く、なおかつ単純明快で誰もが感情移入できるエンタメ作品にしているのが本当にスゴイ!

みんなが応援したくなるような映画だった。
詳細評価
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