2017年の1本
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月7日 13時58分
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総合評価:
5.0
私の2017年の1本です。
さすがジェシカ・チャスティン様…。としか言いようのない迫力。
伏線の張り巡らされたストーリー、最後に訪れる『激震』。
脚本を書かれた方が、これがデビュー作だなんて信じられないほどの素晴らしいストーリーでした。
ロビイストって、日本ではまったくなじみのない職業ですが、あえて訳すなら『選挙コンサルタント』のような役割なのでしょうね。選挙で黒いお金が大きく動くのは、どこの国も同じようです。
主人公のスローン(ジェシカ・チャスティン)は、多くの選挙で候補や政策を世間に広めるために一役買ってきた勝率の高いロビイスト。
銃規制という、アメリカを二分する問題で助力を求められたとき、今まで金銭や勝利の可能性で客を選んでいたはずの彼女が、顧客と対立。無名のロビイスト事務所へと転職し、全米ライフル協会という、資金力も政治力も強大すぎる敵へと挑んでいきます。
日本人にはなじみのない職業・銃問題と、難しく思われがちですが、脚本のあまりの良さが知識がなくても楽しめる映画にしてくれています。