現代版ターミネーター
2021年9月7日 13時16分
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総合評価:
3.0
前提として第1作ターミネーターを現代の社会や価値観に合わせてブラッシュアップし、ベースとなる物語や設定を現代版に変換したような映画だった。
映画全体の基本的な展開はこれまでのシリーズと同じように、標的を抹殺するべく未来からターミネーターが送り込まれ、相変わらずしつこく追っかけてくる映画。
何度も新作が作られ、過去の話はなかったことにもされ続けた不遇なシリーズにあたらた切り口を開けてみせたことは今作最大の魅力である。
シリーズ従来の設定として、英雄の子を産むサラコナーは、「母」であることが前提であった。つまりサラが聖母マリアのように(『神』であるキリストを授かった)英雄を生む母胎だった(サラの台詞でターミネーターが狙うのは子宮よ)。
守るべきものはサラではなく、ジョンであるということ。
それに対して、今作ではダニ本人が英雄というのは新鮮だ。
当時と現代の大きな違い、女性の社会進出とともに従来の男女観の転換を練り込んでいるあたりはすごく良いと思う!