彼女の良さはグラビアでは伝わらない
2021年2月23日 09時00分
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総合評価:
5.0
マリリン・モンローの良さに尽きる! 以上!
……で終わらせてもいいくらい、彼女の良さが前面に出ている映画。
いや、彼女でなかったら成り立たない映画だ。
自分は昔、彼女の笑っているグラビア写真を見た時、そんなに騒がれるほど良いかな? と
疑問に思ったものだったが、実際にこの映画で「動いている」彼女を観た時に
その所作すべてにくぎ付けとなった。
彼女の全身像がかすかに浮かび上がる登場シーンから素晴らしい。撮り方もそうだが、
そのたたずまいだけで持っていかれるものがある。
男の空想の中と現実のシーンとの演じ分け等コメディエンヌぶりも輝る。
そして個人的には、笑顔よりもふとした時の真面目な表情の彼女に特に惹かれてしまう。
主演男優のトム・イーウェルは、この映画の基になったブロードウェイの舞台でも
同じ役を務めており、さすがの安定感だが、それだけではこの映画はここまで有名には
ならなかっただろう。マリリン・モンローは当時精神状態が不安定で、そのせいか
セリフ覚えも悪く、撮影がなかなか思うように進まなかったらしいのだが、
結果的には大成功となった。
この映画もしくはマリリン・モンローにまつわるエピソードは数限りなく存在するが
とにかくまずは実際にこの映画を自分の目で観て、彼女の素晴らしさを実感してほしい。