映画を見た後から、雨の日が楽しくなれる名作
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月2日 13時00分
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総合評価:
5.0
サイレント映画からトーキー映画に移る時代を描いたミュージカルで、1952年に制作されているのだけれど、ストーリーも音楽も古さを全く感じさせない、まさに時代を超えた名作です。
誰もが聞いたことのある名曲、劇中でジーン・ケリーが傘を振りながら歌う「雨に唄えば」は、子どもであった私は憧れて、雨降りの日になると口笛を吹きながら傘を振り回して遊んでいた思い出があります。
それまで憂鬱でしかなかった雨の日を楽しい思い出に変えてくれたのがこの作品です。
見ている誰もを笑顔に、明るい気分に変えてくれます。
他にもお気に入りの場面はたくさんあるのですが、特にジーン・ケリーとオコナーの二人のタップダンスは見応えがあります。
「Moses」は二人の歌声とタップダンスを両方味わえる上に、呆然と二人を見ているだけの発音教師が良いスパイスとなって、より笑えるシーンになっています。
オコナー好きの方なら特に楽しめるのは「Make 'em laugh」です。
体当たりの演技に驚きながらも声を出して笑えますし、どんなに気分が重い時もこのシーンを見れば楽しくなること請け合いです。
ロマンスとしても楽しめる今作品は、主人公のキャシーに感情移入して、魅力あるジーン・ケリーにうっとりし、見終る頃には予定調和のハッピーエンドに映画の中の観客と共に拍手喝采を送ることとなるでしょう。