時と国境を越えた強いつながり
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月8日 18時15分
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総合評価:
4.0
エルトゥールル号の海難救助の物語と、それから約100年近く経ったイラン・イラク戦争時のトルコによるイラン在留邦人救出を描いた作品です。
どちらも実話。この話自体は以前から知っており、トルコは私の好きな国のひとつです。
お話としてしか知らなかったので、この作品で映像化されたことがとてもうれしく、公開されたときはすぐ観にいきました。
海難救助にあたるシーンも迫力があり、懸命な村人たちの努力に胸が熱くなりました。
特に好きなシーンは、海難で亡くなった船員の持ち物を村人が盗んでいるとある人物が勘違いするのですが、盗んでるのではなくきれいに手入れしてた、というところ。
汚れた遺品を渡すと遺族が気の毒だから、という村人の思いやりがよかったです。
海難事故編とイラン・イラク戦争編と分かれており、トルコ側の主人公と日本側の主人公がそれぞれ2役しています。
生まれ変わりという意図なのでしょうが、その辺は少しいまいちかなと思いました。
やはり実際にあったことなので余分な要素はいらないような……。
全体的にいい作品なだけに、そこが少しもったいないと思います。