教会のタブーに切り込む映画!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月21日 17時34分
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総合評価:
3.0
この映画は、アメリカのボストンの記者チームが長年闇に葬られてきた神父の児童に対する性的虐待を暴いていくというストーリーです。字幕で鑑賞しましたが、映画当初は登場人物が多くて名前が字幕で表示されても、今まで登場してきた誰のことなのか理解できず、混乱していました。次第に登場人物と名前が一致してきて内容を理解できました。この映画を鑑賞するまでは実話に基づいたストーリーと思っていませんでした。しかし途中から実話なのかと理解してきて、人としてはずれた行為を取ってはいけないと思われる教会でこのような虐待があったかと思うと驚愕です。映画内でも描画がありましたが、神父という閉じた空間で聖人として振る舞うには、児童への性的虐待を引き起こすトリガーがある傾向だという点に興味がありました。しかしこのことについては触れてはいなかったので調べてみようと思います。全体を通してあまり明るい映画ではありませんが、教会で弱い立場の者に対する犯罪行為が事実としてあったことを理解できたことが良かったです。また日本では教会に対する市民の依存というのは少ないように感じますが、キリスト教信者が多いアメリカでは教会が生活の一部なんだなというのが伝わってくる映画です。