カトリックの総本山に突撃取材
2021年8月13日 03時57分
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総合評価:
4.0
聖職者が罪を犯すはずがないという大前提が、根底から引っくり返ってしまうほどショッキングなストーリーです。神父は妻帯が許されない、外部との接触が少ない、不祥事を起こしても別の地区に転属されるだけでお咎めなし。カトリック教会に古くから受け継がれてきた慣習や、今の時代にはそぐわないシステムにも鋭くメスが入れられていて考えさせられました。
取材チーム「スポットライト」を率いるのはウォルター・ロビンソン、演じているのは「バットマン」シリーズでお馴染みのマイケル・キートンということでヒーローにはピッタリですね。
新しく編集部に赴任してきたマーティ局長はユダヤ系、裁判所に証拠の開示を要求するガラベディアン弁護士はアルメニア人。アメリカ社会の中ではマイノリティとされていた彼らが、力を合わせて巨大な権力へと立ち向かっていく姿に胸が熱くなります。幾多の困難や妨害を乗り越えてジャーナリストたちが真実へとたどり着く瞬間に、スカッとしてください。