原作からみても大満足
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月6日 20時26分
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総合評価:
5.0
とある化粧品会社の美人OLが惨殺死体で発見されます。
その日以降から行方が分からなくなっている同僚の美姫が、犯人ではないかと疑われていくお話です。
私はこの作品は原作を先に読みました。
原作から映画にいくとがっかりすることが多いのですが、こちらの作品は大変満足してみることができました。
美姫が疑われるようになったきっかけ、ツイッターと思われるSNSの書き込みが画面に表示され、面白く作られています。
また、美姫と事件を追いかける番組制作会社の赤星という人物も面白く、彼が取材して都合よく編集するワイドショーの構成表現などは映画ならではのもので、うまくできているなぁと思いました。
評論家が美姫のとある行動が「できない」と言いかけるのですが、画面外からの指示で「できる」と言ってしまうのも面白いです。
昨今指摘されているマスコミの在り方やSNSの影の部分が描かれています。
最後の最後で手のひらを反すSNSの「匿名」の人物たちもまた、そんな影の一つですね。