誰にでも起こりうる犯罪事件
2020年7月22日 11時39分
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総合評価:
4.0
どこにでもいるような、宮沢りえ演じる主婦が、悪事にどんどんと手を染めて行く映画です。時代背景が1990年代と、まだまだどこの会社もペーパーワークが主流だった時代、銀行で契約社員になった主人公がいとも簡単に横領を始めてしまいます。騙した顧客や、会社に保管してある証書などからそのうち絶対バレるような横領をしてしまった背景には、専業主婦だった彼女が会社で評価され、それによって当たり前のように海外勤務に同行する為に会社を辞めろというような夫に次第に不満を持っていったこと、と同時に、年下の大学生の男と不倫関係にはまってしまったことが大きいのでしょう。横領した金での豪遊っぷりや生活の乱れ、いつかは終わるであろう若い男との関係、横領の金額はとてつもないけど、誰にでも起こりうる事件なのかもしれないと思わされました。小林聡美や田辺誠一、大島優子といった豪華脇役陣も魅力でしたが、俳優たちのメイクやファッションから、そこまで1994年ぽさが感じられなかったので、もっと忠実に再現して欲しかったです。