強くならなければいけない時がくる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月19日 07時12分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
奴隷というのものがどんな感じであったのか、初めてちゃんと見た映画です。自由黒人という言葉があるのもこの映画で知ったぐらいで、奴隷というものを取り巻く知識についてあまりわかっていなかったんだなと感じました。
主人にとって奴隷はタダで働かせる事が出来るものですが、資産として価値もあったのですね。つまり売り買いが自由に行われていたので、家族は離れ離れになってしまい永遠に会えなくなるのも普通でした。
物語の筋としては事実に基づいている部分から大きくはみ出したような感じはなく、忠実に描いている印象がありました。
主人が死んでその後を継いだのが息子だったのですが、この男はハリエットに対して妙な執着心を持っている感じがしたのですが、その部分はあまり膨らませなかったのは物語の本質から外れてしまうからなのかな。心の中が見たかったですね。
脱走して最初に家族を助けに戻った時に建物の影から歌を歌って旦那に存在を知らせるのですが、上手いなと思ったらミュージカル女優だったのですね。
強くなっていく過程もよく描けていたと思います。