人間の身勝手さ
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年10月7日 11時39分
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総合評価:
4.0
「ジュラシックパーク」から22年後が舞台の作品。
実際に公開も20年以上経っていますので、CGの技術が非常に上がっています。
もう、本当にそこにいるみたいに描かれていて、俳優さんたちはどんな風に撮影したのだろうと興味がわくほどです。
物語の展開としては「ジュラシックパーク」と同じ。
「~ワールド」の方のスタッフが「~パーク」の方のTシャツを着ていて不謹慎だと言われるシーンがあったり、最初の作品を観ていたら「おっ」と思う場面もちょこちょこあります。
物語のテーマとしては「命の扱い方」かと思います。
遺伝子操作で安易に命を作り出してしまう。
しかも、かつて存在しなかった「新種」を作るというやり方。
そこには人間の「傲慢さ」があるのでしょう。
物語は「~パーク」と同様、脱走した恐竜による入場者も巻き込んだパニックへ。
自らが作り不自然な形で生まれた命を、今度は「危険だから」という理由で殺していきます。
直接作中で台詞としては描かれていませんが人間の身勝手さを歯がゆく、とても悲しく感じる作品でした。