地上波でやって欲しい
2020年9月14日 20時16分
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総合評価:
5.0
アメリカの国旗を身にまとったトンチキヒーローの、スタートラインは客寄せパンダでした。
のちにキャプテン・アメリカとなる彼、スティーブ・ロジャースは、見るからに虚弱で長生きできなさそうな若者です。父親は戦士、母親は病死、兄弟はおらず、唯一の頼りは親友のバッキー・バーンズなんだけど、彼も望んで戦場に赴いてスティーブは独りぼっちです。
そんな彼は生きて在る意味を戦場に求めたものの、いまにも死にそうな健康状態(しかもその辺を歩いてるだけでチンピラにぼこぼこに殴られてカツアゲされる)では、当然兵役に受かるわけもない。
でも、なんとしてもどうしても兵隊になりたい彼は、身分詐称をしてまで(州ごとに募集しているので出身地を書き換えたら応募できるらしい?)志願するものの、病弱な身体では合格するわけが無い。
そんなときに、スティーブの運命を変える男、アースキン博士が登場します。ちなみにアースキン博士はドイツ人です。
時は1920年代、第一次大戦中の話なんです。ドイツは敵なんです。
スティーブをキャプテン・アメリカという、アメリカを背負って立つヒーローに変えるのは、本来なら敵だったはずのドイツ人なんです。
もっともアースキン博士は亡命してアメリカに来てアメリカ軍に協力しているので、当然敵ではないのですが。
なんだろう、この初代仮面ライダーっぽさ……。
アースキン博士の開発した血清を使うことにより、スティーブはスーパーパワーを持つ戦士になります。日本じゃないのでちゃんと本人の了承は取ってます(仮面ライダーは無理やり改造してます)。
スティーブみたいなスーパー戦士をたくさん生み出すのが本来の目的で、スティーブの件が成功したからそれじゃメンバーを増やそうかってところで、計画はとん挫します。
スティーブひとりがスーパー戦士では意味ない(スーパー軍隊にしたかったらしい)ってことで、スティーブは戦場に行けず、でもそれじゃスティーブは志を持て余すってことで、彼はマスコットアイドルになって映画に出たりステージに立ったりします。
おかしな展開になってきてます。でも見た感じスティーブは嬉しそうなんです。確かに彼が広報に立つことで、国民が軍に寄付するから役には立ってます。でもそれでいいの?スーパーパワーは?あなたの親友は戦場に行ったのに……。
もちろんそれでいいなんてことはないんです。ここからが彼のかっこいいところなんです。ハンパなく強いです。
体技としてはパルクールに近いように思います。彼は銃を持たないんですよ。非常に計算された戦い方をしてます。
ネタバレはしたくないのでもう書きませんが、未見の方がいらしたら是非見てください。めちゃめちゃおすすめです。
それから、エンドロールが終わっても映像があるので、少し待っていてください。
すべてはそこから始まります。
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