上質なアクション、でも…
2021年8月15日 00時48分
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総合評価:
4.0
ハンドガンを運用するシステムとしてCARシステムを有名にした映画です。
スタントのほとんどを主演キアヌリーヴスがしており、シューティングの訓練に裏打ちされた大迫力のガンアクションが堪能できます。
なんといってもCARシステムによって運用されるハンドガンのアクションです。大抵のアクション映画は何を撃っているのか不明で、ひたすら乱射するだけの映画です。たしかに最初は多少の迫力をありますし、アクションとして成立していなくもないです。しかし、それを何度もみていると、あまりにもワンパターンになってきます。本作はネイビーシールズやマイケルマン監督作品のような、上質な銃の運用が見所です。
しっかりとハンドガンで狙って撃ってくれます。現実の銃もそうですが、基本的に胴体を狙って動きを止めてから致命傷の2発目なんですよね。走りながら撃ったところで頭に当たることはまずありません。自分も相手も動いているんですから。また、適度にリロードも入れてくれるのでシーンのつながりを感じられて好印象です(他作品は無限弾薬状態はほとんど)。より近接になったとき、肉弾戦も織り交ぜながらガンアクションを展開するので、決して地味な画面でもありません。
アクションは最高、しかし、犬を殺す描写だけが残念な映画です。画面の外でも音を入れるのではなく、画面を暗転させるくらいにとどめてほしかったです。