今だからこそ分かる荒さ。しかし面白い。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月3日 17時50分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
コロナ禍の今だからこそ、物語に没入できる映画かと思います。
ある町で発生した謎の病気。
始めは鳥由来のインフルエンザと診断されますが、なにかおかしい。
インフルエンザとして治療をするも、死亡してしまうのです。
そして、それは未知のウイルスであるという結論へ。
ウイルスはどこからきたのか。
治療法はなにか。
医師たちが奮闘する物語です。
私はこの作品をコロナの前と今現在の2回みました。
コロナ禍の中で改めて観ると、若干ツッコミどころがあります。
「防護服着なくていいの?」とか、「『密』すぎる!」とか。
その辺りは今だからこそ理解できることで、そうでなければこの物語をさらっと観ているだけだったでしょう。
鳥インフルエンザと判断されたとき、養鶏農家の主が責められるのが気の毒でした。
今現在もコロナに感染した方の行動を責めたりする風潮もあり、感染症への人々の反応がうまく表現されていると思います。
この作品でのウイルス「ブレイム」は、やがてどこからきたのか判明します。
それがどれだけ治療に役立つのかが分かり、同時にコロナがどこからきたのか分からない今の状況がどれほど大変なのかも理解することができるかと思います。
今現在戦っている医療従事者の方々を応援したくなる作品です。