恋愛と雨の美しさを物語る作品
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月14日 16時37分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
小松菜奈さん演じる主人公の橘あきらがかっこよく、不器用だけど憎めない、そして恋愛になると可愛らしい役柄がとてもハマっていました。
学生時代に出会って居たら、きっと友達になりたいと思う、遠いような身近な存在で好感が持てました。
また、主人公が恋する店長の近藤正巳を演じる大泉洋さんもちょっと情けないけれど、すごくかっこよく、素敵に映る作品です。主人公の目線で店長を見ている感じがよく伝わってきます。
青春時代の心の葛藤や人を好きになることの一喜一憂する気持ちをうまく表現した映画です。
人を好きになるということは、自分の中にあるその人の魅力が次から次から溢れ出てくるということなのかなと思いました。ストーリー展開としては、すべてがうまくいくわけではないけれど、「あぁ、恋っていいなぁ」とシンプルに思えた映画です。今、まさに恋愛中という方も、しばらく恋愛していないという方にも、おすすめの映画です。
タイトルにあるように雨のシーンが多いですが、水たまり、濡れた髪、雨の音、雨上がりのアスファルトなどの自然の美しさを取り入れた映像が、よりこの映画を魅力的にしています。さらに、あきらが長い髪を揺らしながら全力で走るシーンが、手足も長く白く、とても綺麗で印象的でした。