女性の強さを色んな角度から表現した作品です。
時には女性という事を武器にしながらも、したたかに生き抜いていくチャオ・タオ演じる主人公。人生色々ありながらも、いかなる時も少しも逃げずに、一つ一つに向き合っていく姿には尊敬すらありました。
良い・悪いではなく、心の底にある男性の弱さ、女性の強さを顕著に表現した作品だったように思います。
風景や街並みなどの映像を通して21世紀にへ入って激変していく中国都市の様子、時代の移り変わりを表現していて、長い年月を経た男女の関係性の変化がより色濃く表現されています。
こんなにも人を愛せることが果たして幸せなのか、不幸なのか、考えさせられます。けれど、もはやそうせざるを得ない、そうするしかできない、といった、チャオ・タオのまっすぐな演技にどんどん引き込まれていく、一途な愛を描いた作品です。
そしてビン演じるリャオ・ファンも言葉は少ないけれど、表情や雰囲気から、じんわりと感情が伝わってくるような演技にも注目です。