期待していなかったけど面白かった
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月5日 07時11分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
列車爆破事故の犯人を8分間だけ遡れる能力を得た主人公が何度もその能力を使って犯人を特定するというミッションが課さられます。そのため何度も同じようなシーンの連続になります。しかし、同じシーンが微妙に変わっていくのが面白いです。そして犯人にたどり着くということになるんですが、その後思いもよらぬ感動展開が待ち受けていてこれにはやられます。
このシーンの演出はぜひともその目で観てもらいたいんですけど、悲しい最期なのにめっちゃオシャレで美しくかなりインパクトのあるカットなので記憶に残りました。正直このシーンをラストカットにしても良かったのではないかと思うほど。しかしそれだとやや投げっぱなしな感があるので、そうとは思いつつも本作の締め方で良かったと全編通して観てしばらく経った後はそう思えます。
荒唐無稽な設定に説得力を持たせ、エンターテイメント作品として佳作の域にまで消化させている脚本は驚嘆で、期待してなかったんですけどいい意味で見事に裏切られた作品でした。