人ってちゃんと助け合って生きてる
2021年2月4日 01時05分
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総合評価:
4.0
見終わった後、というか見ている途中から「アバウト・ア・ボーイ」を思い出しました。ヒュー・グラントのやつです。本作の方が主人公の荒くれ度はかなり高いですけどね…。
この主人公(ビル・マーレイ)がとにかく行動言動が乱暴で、周りの人を嫌な気持ちにさせてばっかりなのですが、家で猫と過ごす姿とか、車に乗せた少年にシートベルトを促すシーンなど、ところどころにキュンとする瞬間があって、あぁ私やっぱりひねくれたおじさん好きだわぁ、と改めて認識しました(笑)。
少年との関係もさることながら、脇役の「夜の仕事」をする女性との腐れ縁のような関係性もなかなか面白いです。外見からは分かりにくい彼女の人間味のある一面が、映画としていい深みを出してました。
登場人物がそれぞれいろんな事情を抱えていて、でもそこをあまり深刻に描いていないので、サクッと観るにはちょうどいいかな、という感じです。
結局人と人って、日常の流れの中でいつの間にが助け合ったり、互いの心の穴を埋め合ったりして生きてて、キレイな友情だけが友情じゃないよね、とそんなことを感じました。
そう言えば、ビル・マーレイが銀行の窓口に行くシーンで、誰も並んでいないのにロープに沿って蛇行しながら無駄な遠回りをさせられるところがかなりツボでした。荒くれ者なのにちゃんと従ってるし(笑)。こういう笑いのセンス好きです。
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