鬼滅ブームに乗っかってみるが、普通に面白い
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月18日 12時48分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
この映画のバトルシーンはざっくばらんに言うと「VS懕夢戦」「VS猗窩座戦」の2部構成になっていて、双方のバランスが濃密に出来ている。列車内という閉鎖空間でのスピード感、夢の中で各々が抱える内面に含まれるギャグとのバランスがいい。(ウサギ耳禰豆子やホラーゲーム「クロックタワー」のシザーマンを髣髴とさせる善逸など)。
アニメ第1期最終話で無惨から血を摂取した懕夢演じる平川大輔さんのねっとりでゲス感たっぷりな演技は脱帽。<断末魔のシーンに思わず耳がびっくりしたのは内緒>。
何気に第1期に登場していなかった煉獄槇寿郎・煉獄瑠火(小山力也さん・豊口めぐみさん)、お館様の奥様あまね(佐藤利奈さん)が出てきたのは驚いた。
こういうさりげないキャストにもベテランを送り込むのは声優オタには嬉しいのだろう。アニメ第2期が出たら息子の訃報関係で炭次郎と殴り合いをするのだろうけどそこを考えてのキャスティングと感じた。
猗窩座役を石田彰さんが射止めたのは予想外。個人的には中村悠一さんで石田さんは「上弦の弐」童磨で脳内再生されたが、NARUTOの我愛羅や吹き替え映画などで激しい声も聞き覚えがあるからすぐになじんだ。最終決戦での炭次郎&義勇コンビの戦闘が早く見たい自分がいる。
別名「300億の男」煉獄さんは最初カッと見開いた目が苦手で「うるさい奴だな・・・」だったが心の奥底に眠る熱さに胸打たれる部分は確かにあった。(松岡修三の雰囲気を漂わせるくらい、前しか見ていないのが分かる)
猗窩座に敗れはしたが決して逃げずに相打ち覚悟で闘う生き様は確かに「漢」だった。