見えない恐怖に耐えられない。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月18日 19時02分
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総合評価:
5.0
ダークな韓国映画に、國村凖。今はもっとあると思われるジャンルだけど、私はこれ以上のこういう韓国映画を観たくない。
恐ろしいのに、不可解な点がいっぱいあって、数か月に何回か観てしまった。
見てしまった、というのが正しい感想じゃないだろうか。
田舎で起こる、知らないナニかを口にして、肌の色が変わり、苦しみながら、家族を殺して死んでいく人々。
それに絡んでいるらしいという”噂”が流れる、山奥に住み始めた、不可解な日本人。
主人公ジョングの娘ヒョウジンの豹変。
ああもう韓国映画怖くて見るのヤダ、と思った「チェイサー」の監督さんと知って、愕然とした。
暗い、重い、怖い、という要素を、見てしまう。
何より、エンドロールに気持ちの収集が付かず、どう解釈してよいのか分からないのも、モヤっとして気持ちが悪い。
一緒に住んでいる母がいるので、車で昼間に営むジョングと嫁を盗み見しちゃう娘に、日常臭さを感じて笑ってしまうシーンがちょこちょこあるからこそ、怖さが増していく。
國村凖の「得体のしれない人間」は凄い。人間じゃないかもしれない感じが、もう怖い。
ストーリーが怖い上に、
韓国映画の底知れないパワーが怖い。
この映画を観て全てを知りたい人は、the wailing endingで検索して欲しい。