設定を活かしきれていないのが残念
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月27日 11時33分
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総合評価:
3.0
タイトルのとおり遊園地「としまえん」が舞台のホラー作品です。
最大のポイントはとしまえん自体の全面協力によって作られている所。
「ある場所」がテーマの作品の場合、大抵は不特定のもので現実に存在するものとして描かれることはありません。
そういった意味では、かなり強みのある作品です。
しかし、その強みを活かしきれていないのが非常に残念。
ヒロインである主演の女優さんが5人いるということで、ギャラの問題でもあったのか、彼女たちの演技が非常に稚拙です。
また、ストーリー展開にもやや難があります。
過去に犯したある罪が原因で起こる怪奇。
それによって、彼女たちはまたひとり、またひとりと消えていきます。
作中での台詞でも実際に言っていますが、自分たちで探すのではなく、なぜ案内所にいこうとしなかったのかが不可解です。
とはいえ、この物語において彼女たちが置かれているのは「別の次元のとしまえん」です。
彼女たちが正常な判断をできなかった理由をもう少し描いていれば、良作となったかもしれないだけにかなり惜しい作品です。