コミカルに明るく語られるストーリーに笑いながら泣いてしまう
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月31日 22時56分
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総合評価:
5.0
個人的にいわゆるハートウォーミング系の物語はあまり好きではないのだけれど、それにもかかわらず大好きになってしまった映画。
もちろん、使用されている曲が個人的にタイプとか、登場人物のファッションが好きとかいうのもあるけれど、何よりも素晴らしいと感じたのは無意識によって引き起こされる差別を自然に描き出していること。あからさまな差別ももちろん描かれているし、それを描くのはある意味あまり難しくないのだが、本作にはLBGTQ+に関心のない人が見たら「そのどこが差別なんだ?」と思う、もしくは何も思わないレベルの(そして日常的に一番起こりやすい)差別も描かれている。そしてそれがとても自然に描写されているので、余計に気づきにくい。
映画が全体的に明るく、ハートウォーミングでコミカルなテンポを保っているせいもあるだろう。
この映画への批判としてすぐに思い浮かぶのは、「こんな明るい場面ばかりじゃない」「こんな楽観的でいいのか」といった批判だが、それにはこう返したい。「この笑顔の下で、どれだけ必死に前を向こうとしていたのか、考えて見てもいいんじゃないかな」
イメージワード
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