近年のホラー映画史における快作!監督えらい!
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年6月24日 15時58分
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総合評価:
5.0
「キャビン」というシンプルな名称からは想像できない結末を迎えるのが、このホラー映画です。
典型的なアメリカ人男女4名が、親戚の持っている別荘=キャビンにドライブしがてら遊びに行きます。キャビンへの道は妙に静かで、ガソリンを入れる場所すら見つかりません。
なんとかキャビンにまでたどりついた一行は、その地下に素晴らしい骨とう品が置いてある一室を見つけるのです。
ここまで王道なアメリカホラー映画で、まさかのドンデン返しがくるとは想像しにくいでしょう。クリス・ヘムズワーズ目当てで見ていましたが、脚本の良さにドギモを抜かされました。
ホラー映画愛好者が好みそうな状況をあえて作っているのは、実はここがクトゥルフのような「大いなるもの」への祭壇だからです。
定期的に生贄が必要となるため、パターンを幾通りも用意し「キャビン」にてホラー体験をさせて生贄を出す、そんな仕組みだったはずが、大学生のひとりに異常にホラー脳のタイプがいたため、途中で大きな陰謀が発覚してしまい、ストーリーがねじれていきます!
クリーチャー大行進のごとく大勢の怪物が出てくる終盤の頃には、こちらも主人公たちと同じように、運命とシナリオに翻弄されます。
なかなか日本ではお目にかかることが出来ない映画なので、ホラーファンの方や、最近驚きが少ないと嘆いている映画好きにお勧めです。