わかりやすいポップな悪魔が良い
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月5日 19時29分
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総合評価:
4.0
不気味な曲が流れる中タイトルが出現し、映画がスタートします。
中盤からわかってくることですが今作は幽霊モノではなく悪魔モノです(死者も出てきますが)。出だしこそよくある洋画のホラーといった感じですが、どこかクラシックな雰囲気の中物語が進み、赤い顔の悪魔が出現したあたりからゾクゾクとして楽しくなりました。
見た目はザ・悪魔なポップさなんですが、それでも突然クリアに登場するとゾクッとした気味悪さを感じられるもんですね。長い爪をもつ指や、蹄のある足とかなかなか面白い。
中でも一番恐怖を感じたのは、母親のルネがゴミを出した時に見てしまう、音楽に合わせて踊る子供の姿です。独特の気持ち悪さがありました。全体的に悪魔やら死者が出てくるときの演出が秀逸で、直接的に姿を見せてくるのも上手ですし、俳優の演技でハラハラさせるのもさすがジェームズ・ワン監督。
ラストは一見ハッピーエンド、でもあんな展開になってさらに続きを見させようとする…すごく得意ですよね、この方。シリーズが長く支持されて続くのもうなずけます。