悲しい、でも勇気をもらえる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月15日 03時36分
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総合評価:
5.0
理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士と彼の元妻ジェーン・ホーキングの人生を舞台に物語が描かれています。天才物理学者のホーキング博士は、若くして才能を発揮していましたが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症しました。ホーキング博士の闘病生活、それを支える妻の壮絶な人生に胸を打たれました。この物語を機にALSという病気を知りました。意識は健常人と同じなのに、体が病気に蝕まれて徐々に動かなくなっていってしまう、ついには死に至るという悲しい結末や、周囲で支える人のさまざまな苦労や愛が描写されており、感動で涙しました。主演を務めるエディ・レッドメインの渾身の演技に目が離せませんでした。ホーキング博士の身振りやユーモア溢れる姿を精彩に再現しており、リアリティーを感じられました。結局、夫妻は離婚し、お互いに違う人と出会う選択をしますが、物語を通じて難病と闘う人たちに勇気を与え、健常人がどう患者の人たちと接するべきなのか、考えさせられました。