漢と漢の映画。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年12月27日 20時18分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
脂が乗っている当時のありえないと思ったスターW主演。それだけでも大いに話題でしたが、ストーリーは骨太で男泣きする映画です。
仕事一筋の刑事ヴィンセントと、完璧な強盗をするニール。
追う、追われる2人は、お互いの仕事振りに尊敬の念を抱いています。
ニールの右腕クリス演じるヴァル・キルマーと妻のシャーリーン役のアシュレイ・ジャッドの夫婦も良いです。クリスは酒クセが悪く、ケンカばかりですが、彼は妻を愛しています。
一方ニールは、家族や恋人は、仕事に支障をきたすので、プライベートは独り。
警官のヴィンセントは、3人目の妻のジャスティンと彼女の娘ローレンと一緒に住んでいますが、こちらも問題が。
オープニングから、ニール率いる強盗団が現金輸送車から、現金でなく証券を強奪する手際の良さ、そして立ち去る方法にも感服します。が、新しい仲間のウェイングローがやらかします。それが無ければ、このストーリーは出来ていません。ウェイングローは嫌な奴ですが、有り難い存在です。
有名な銃撃シーンの他にも色んなシーンが印象に残ります。
ニール達が他にも銀行強盗しているのを知ったヴィンセントと彼のチームは、総動員して100メートルくらい先のコンテナの中でカメラで監視し張り込みます。そこでもニールの仕事振りに感服するヴィンセント。鍵をこじ開け警報機を切り建物に入るクリス達。ニールはビルの間で見張りをします。そこで、1人の警官が腰掛けようとした時に、警棒がコンテナの壁に当たり「ゴツン」と小さい音がした瞬間の緊張感。赤外線カメラに映るニールと息を殺して見つめるヴィンセント。観ているこちらも動作が止まってしまうシーンです。
後半に、バルコニーにいるシャーリーンが、クリスが笑顔で現われた瞬間するサイン。
20年以上前の作品とは思えないです。
ブルーレイには、クリストファー・ノーラン監督、マイケル・マン監督、デニーロにパチーノの対談が収録されています。