雨のニューヨーク、美術館、ピアノとジャズ、どこを切り取っても絵になるシチュエーションはさすがウディ・アレンだな~と思いました。
ティモシー・シャラメの怠惰的なお坊ちゃま役も、エル・ファニングの世間知らずなお嬢様役も、セレーナ・ゴメスのちょっとませた年下の女の子役も、どれもかなりハマっていて配役が最高!
とはいえ現実味は一切感じられず、主人公たちの振る舞いも「いつの時代?」と終始突っ込みたくなるところばかりで、時々登場するスマートフォンとのアンバランスさに脳みそがついていけない瞬間がありました。
なんだかラブロマンスというよりファンタジー映画を見せられているような気分に。
オチもなんだその盛大なコメディは!と思わず苦笑いしてしまったけど、ただのラブロマンスで終わらせないところがウディ・アレン映画たるところですね。とはいえ最終的にラストシーンの爽やかさにすべてを持っていかれてしまいました。
いい意味でも悪い意味でも“何も考えずにみられる映画”といった感じでした。