監督が堤幸彦先生・公認心理士というキーワードにひかれて、鑑賞しました。
殺人容疑をかけられた女子大生とその公認心理士のお互いのトラウマと向き合い、事件の真相を知っていくと言うストーリーです。
見ていて、子供の小さいときのトラウマが大人になって、どんな心の病を引き起こす
のか・・・
子供の時に、辛いことがあって、その助けの手を、拒否された子供は、後々まで、引きずる。
「大人が子供を助けてあげないと救われない!」
真壁由紀が放ったこのセリフ。
大人になった自分が聞くと、耳が痛いです。
知らず知らずに、誰かを傷つけて、トラウマの引き金になってないかなとか、
自分と重ねて見てしまい、辛いなぁっと感じる場面もありましたが、北川景子さん演じる真壁由紀が、トラウマと向き合ったり、そして人と向き合うシーンは、それだけ、
引き込まれるものがありました。
この映画は、北川景子さんの泣きの場面が、すごく、感情に訴えるものがあり、そんなに演技とかを気にしたことは、なかったのですが、今回この映画をみて、
北川景子さんのすごさを目の当たりにしました。
また、女子大生役の芳根京子の最初と最後の顔つきが全然違い、少しずつ変わっていく様が上手に描かれていました。
「自分のつらい気持ちを、言葉にしてみる。」
何かに傷ついて、苦しんでいる人に対して、
ほんの、少しの一歩で、何かかわるかもしれない。
この映画は、そんなメッセージを送ってくれているようでした。