見えないものが見える
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月27日 00時00分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
この作品は、映画のお勧めサイトで発見しました。
この映画は、「統合失調症」の方の実話の話です。
私も、メンタルが弱く、精神安定剤を服薬しています。
そのため、この映画は、自分の事のように、感じました。
何らかの精神疾患を抱えている方には、ぜひおすすめの映画です。
幻覚が見えるまでの過程も丁寧に描かれていました。
主人公ジョンは、天才的な頭脳の持ち主ですが、人とかかわるのが苦手で、数学の研究に没頭するあまり、いつしか精神を知らずに、蝕み続けて、幻覚が見えるようになります。
最初は、どうして、大学時代の友人や自分を殺そうとしている人間が、ほかの人間には、見えないんだと苦悩します。
しかし、ジョンは、あることに気づきました。大学時代の友人が連れている女の子が成長していないことに。
そのことで、ジョンは、ようやくおかしいのは、自分なのかな?と気づきます。
そこから、彼は、幻覚の人間を無視して、、再度数学の研究を始めました。
月日が流れ、赤ちゃんだった子供も高校生くらいになり、ジョンを尊敬する生徒が集まるようになり、彼は生徒に講義をするくらいまでに回復しました。この時間の表し方は、いかに長い年月がかかったのかが、よく描写されていて、涙を誘いました。
そして、彼の数学の研究がノーベル賞を受賞されることになりました。
統合失調症という言葉は聞いたことはあるけれど、どういう風景が見えているかを、
この映画では、わかりやすく教えてくれています。
そして、あの時に、幻覚の人間が成長していないことに気づけたあの瞬間、世界が変わったように、ジョンも変わっていきました。「気づき」は、精神病では、大事な
瞬間です。それは、全世界共通なんだなと思いました。
彼のように、辛抱強く、この幻覚と戦う勇気を持てば、治すというか、その
病気と一生向き合う覚悟があれば、強くなれるんだと勇気をもらいました。
そして、こつこつと一つの事を成し遂げることの大切さも教えてもらいました。
この映画は、すべての精神病患者に希望の光を与えた映画で、とても素晴らしい作品でした。