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引用:IMDb.com

Fukushima 50の有村昆さんの解説レビュー

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2021年05月31日更新
極めて中立的な立場で撮った映画だね。バランス感覚は相当取った映画だよね。(youtube「たかまつななチャンネル」より)

映画コメンテーターでありyoutuberでもある、有村昆さんが、youtuberのたかまつななさんとyoutube(https://www.youtube.com/watch?v=MglUzEyCGvk)にて若松 節朗監督『Fkushima50』のネタバレなし解説レビューを紹介されていましたので書き起こしします。

映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

(たかまつなな)
本日はですね、コラボという事でですね、ゲストに有村昆さんにお越しいただきました!!

〜中略〜

(たかまつなな)
今日のお話もちょっと心配で、有村昆さんって全部褒めるんじゃないかと。。

(有村昆)
なるほど、基本はでも褒めるのは好きです。

基本、映画は褒める

(たかまつなな)
するくないですか?それ。
有村昆さんの評論見て見に行くとつまんない訳でしょう?最悪っすよねぇ?ちゃんと自分の中で、面白いもの面白い、つまらないものはつまらないと言ったらさらに魅力的じゃないですか?

(有村昆)
それはね一時ね、youtubeチャンネルでやろうとしたんですよ。
そうそう、私、有村昆のシネマラボっていう、”シネマティーック!”っていうまぁ(笑)

(たかまつなな)
なんですか!?全然びっくりしちゃった!(笑)

(有村昆)
やりなさいよ〜(笑)
コレ僕のね、youtubeチャンネルのお約束なんです。

(たかまつなな)
なるほどなるほど。

引用:IMDb.com

ひどい映画

(有村昆)
僕のyoutubeチャンネルの中でも一時、これはひどいっていう映画をやろうとしたんですよ。
やっぱりねぇ僕もね、映画業界ねもう20年近くですか、やっぱり敵に回すことになるので扱わないっていう。

だから僕が逆を言うと、シネマラボで結構、パラサイトにしてもスターウォーズにしてもマイナーな映画にしても、15分から20分1本から掘り下げてるんです。
扱ってないのはあまり刺さってなかったんだなって思って頂けると。(笑)

(たかまつなな)
辛口は言わないけどいいのは厳選してるってことなんですね。

(有村昆)
そうです!!いいので本当に素晴らしいものは自分のチャンネルで扱うと。それ以外は一切触れない。

(たかまつなな)
扱われなければつまらなかったということでよろしいですか?

(有村昆)
うん、それはそれで問題がある。(笑)

youtuber向いてない?

(たかまつなな)
youtuber向いてないですよ。
テレビのしがらみがないから言える訳じゃないですか。

(有村昆)
それはね、シネマラボは、youtubeは無料じゃないですか。私のDMMオンラインサロン有村昆のシネマラボはバキバキに言ってます。それちょっと有料になっちゃうんですけど。

(たかまつなな)
今日は本音で語っていただきます!

(有村昆)
本音で語ります!

引用:IMDb.com

本音で語ります!

(たかまつなな)
今日はですね、Fkushima50というのですね。まぁ私も観させていただいたんですけども、東日本大震災の時には原発事故が大きな被害をもたらしましたけど、その事について映画化するとこの、吉田所長という当時も報じられましたが、現場で戦った人にに焦点を当てた映画ですけども、これについてお話し頂けたらと思います。

(有村昆)
いやーこれだから、アメリカと違ってすごく触れづらいものは触れないという、ななちゃんの言葉を借りるなら、Yotuber的じゃない日本独特の島国の鎖国した感じがすごくある。
だから腫れ物に触らないというのが映画界の中であって、地下鉄サリン事件とか日本でもやっぱり大きな事件いろいろあったけど、ことごとく触れてこなかった映画があるんですね。
映画界は、事件というものは何かエンターテインメントにしちゃいけないんじゃないかっていう。

(たかまつなな)
サリン事件とか全然されていそうなんですか?

事件はエンターテインメントにしてはいけない?

(有村昆)
ほぼほぼされてないです。唯一されてて面白いなと思ったのが森監督の佐村河内守事件に新垣さんが出てきて告発したじゃないですか。あれはゴーストライターの私が曲作ってるっていう、そのものを佐村河内守にカメラを当てて佐村河内守さんの家までカメラが行き、すごい映画だったんですけど、ジャーナリズムと映画というのはちょっと切り離してるていうのが僕はあったんです。

片やアメリカはどうかっていうと9.11とかものすごく題材になっていて、ユナイテッド93にしてもあのビルの中で実際に何が起きて、とか消防士の目線とか、「羅生門的作り方」って言うんですけど、一つの事件が起きた時に飛行機の中ではどうしてたとか、消防士はその時どうしたかとか、結構そのいろんな目線で一つの事柄をすぐに映画化する。
今でも、スキャンダルっていう映画で今公開中ですけど、チャーリーズセロンが制作と主演やってまして、2016年にフォックスのニュースチャンネルでセクハラ事件起きたの知ってます?

(たかまつなな)
知ってます知ってます。

引用:IMDb.com

2016年にフォックスのニュースチャンネルでセクハラ事件

(有村昆)
それをもう映画化して、セクハラされて訴えてる本人も全員生きてるんですよ。それを映画館で公開しちゃうっていうのはアメリカすごいなと思います。

(たかまつなな)
ペンタゴン・ペーパーズ面白かったですよね。

(有村昆)
そう。まさにですよ。アトランタオリンピックだから1996年ちょっと前とは言え。

(たかまつなな)
でも、地下鉄サリン事件はやらない。

松本サリン事件

(有村昆)
そう。松本サリン事件で河野義行さん、実はイベントの司会をしてて河野さんがゲストだったんですよ。河野義行さんとリチャード・ジュエルさんと昔NEWS23で会ってる、たかだか2年しか経ってない、あれ松本サリン事件は1994年、リチャード・ジュエルのアトラントの爆破事件が1996年なんですけど、本当に僕らは同じ被害者という話をしてくれて、映画とエンターテイメントで一緒でやりやすいけど、こういう「Fkushima50」みたいな作品はことごとく日本は触れない風潮がある。

(たかまつなな)
そうですよね、私普段映画とか全く見なくて超非文化的な人間なんですけど、これは実は、コメントして下さいと言われてて、テーマがテーマだけに素晴らしいと思うと思うんです、心意気だけでも。見させてもらって。

(有村昆)
どう思いました?僕ぜひ聞きたいです。

引用:IMDb.com

津波の映像

(たかまつなな)
題材とか素晴らしいと。吉田さんに目に向ける所とか、あとはちょっと見てて未だにあの映像見たくない自分がいるんだなって思っちゃいました
横浜で当時高校生だったんで津波の映像ってやっぱり未だに衝撃的で当時、東日本大震災方の映像たくさん見てもう家でテレビ消したりとかそういう人たぶん多かったと思うんですけど。当事者の人とかは見れないだろうなっていうふうに思ったりはしましたけどね。

(有村昆)
元々今回、この『Fukushima50』を角川さんが作ってるんですけど、すごい勇気のいる決断だったと思う。

(たかまつなな)
しかも原発をテーマにしたものがもう出来るんだって。もうって言っていいのか、もう9年経ったから出来るのか?どっちなんだろうっていう感覚はあって。ただ、正直に言うと映画としては微妙だった。。

正直に言うと映画としては微妙

(有村昆)
それ言っちゃう!?(笑)でも、すごい正直な意見でそれ聞きたいです!

(たかまつなな)
これを機に原発のテーマとかいっぱい増えればいいなと思います、そういう意味では大きなきっかけを作った映画としては素晴らしいと思うんですけど、吉田所長ってあの映像の中でやっぱり、こんな所で切れるかというところで正義感強く怒ってる映像は私の中で記憶にあるんですけど、映画だとそれが作られ物じゃないですか。これが映画の難しい所だと思って。当時びっくりしたのに、普通に見れちゃうというか。あれってどうすればいいですか?

引用:IMDb.com

最終的にドキュメンタリーという手法しかない

(有村昆)
いやー、これはね、最終的にドキュメンタリーという手法しかないと。結局その事実は小説よりも奇なりというか、本当のドキュメンタリーが一番強いんだよね。とはいえ僕らはそれを再現してるけどこれで結構ななちゃんが言ったのが映画でも本質を得ている質問で、どうしたらいいんですかということに関しては僕がね個人的にはその園子温的手法というのがすごく好きで、『冷たい熱帯魚』って言う園子温さんの作品があって、園子温的な答えを言うと、再現ドラマにしないっていう。愛犬家殺人事件っていう、ある日突然人が空気のように消ちゃうという事件が起きたんですよ。
実はそれは、愛犬家の殺人事件だったっていうのを園子温監督が描いているんですけど、それも愛犬家じゃなく熱帯魚屋っていう設定にちょっとずらしたりしてるんだけど、僕がすごいなと思ったのが本当に、例えばこの『Fukushima50』も当時あった事を再現する。でも、優れた映像監督というのは、再現ドラマにしない。そこに自分なりの、ここ!っていうフォーカスポイントを必ず入れるんですね。
モチーフにして、こうだったんじゃないかって作家性が入るんですねそこに。

(たかまつなな)
じゃあこれは、そういう作家性がなかったってことですか?

忠実に再現した体現ビデオ

(有村昆)
うーんだから、いい意味で捉えると忠実に再現した体現ビデオなんだよねこれ。だからよくテレビでもさ、
再現ドラマの女優さんとかやってるじゃん。でもアレって何で浮き出して来ないかっていうと、やっぱり事実の絵が強すぎて再現を真似てるんだなっていうふうになっちゃってるから、ななちゃんは、ん?と思ったわけで。
求めてるものが違う作家性を入れないと、グイっと飛び出すような・・

(たかまつなな)
原作へのリスペクトだったりとかはどうですか?配給会社がそういう配慮をしたと見られる?

引用:IMDb.com

『Fukushima50』の配慮

(有村昆)
これは『Fukushima50』に関しては原発というものの、犠牲者も多く出ていることに対してそのフィクション的要素、作家的要素にごく一部の人の意見とか思想とか描きかたを入れるのはやめようとなったと思う。

(たかまつなな)
かなり葛藤の末の結論だったではないかという?

(有村昆)
そうです。だから忠実にやろう!でもそれが多少事実とそのままの、あの時誰がこういったとか全部記録が残ってるんですね。対策本部と国と政府は中継で全部ビデオで見返せれる、それを忠実に再現してるもんだから、悲しいかな、ちゃんとやってしまったがゆえに、再現ビデオのレベルを超えることができなかったということ。

(たかまつなな)
なるほどでも今の話を聞いてコメントを出してよかったなと思います。コメント出したのに否定的なこと言っていいのかわからないんですよ。でもやっぱり、心意気が素晴らしいと思ってすごい悩んだんですよ。やっぱりこれが出る事によって次がやりやすくなるわけじゃないです。

炎上しないように作ってるよね。

(有村昆)
うん。ぶっちゃけ本音で話すけど、炎上しないように作ってるよね。これはね難しいんだけど、誰も敵に回さない・・

(たかまつなな)
それどういう時に感じました?

(有村昆)
これは事柄が事柄だけに面白おかしく言われる筋合いはないと思ったのね。やっぱりその50人が原発の中で実際
何をやったのかは我々はニュースでしか見たことないから、それを再現したっての僕は実はすごいいいなぁと思ってるから、だからこそ、その突っ込まれる要素ゼロにしたい。

(たかまつなな)
例えば私はそれを、当時の首相が変な動きをしたと。でももっと嫌な感じに描かなかったのは、そういう配慮があった?

(有村昆)
そういう配慮が僕はあった気がする。

(たかまつなな)
ほかに例えばその映像的なテクニックもそうですけど、こういうシーンは普通はもっと濃く描くのにっていうところとかありますか?

引用:IMDb.com

架空の名前

(有村昆)
吉田昌郎さん(所長)以外は全員架空の名前なんですよ。で吉田昌郎さんだけ本人で、なんでかと言うと、その家族とかが被爆してしまっているとかが明らかになるとそれはそれでややこしいから、一切名前を変えて出してる。
個人情報を。家族・親戚がみんないるわけで、その人たちはどうすんだとか言う話があるから、そこは僕は良い配慮だったと思うけど。

(たかまつなな)
日本社会っぽいですね。

ユナイテッド93

(有村昆)
ユナイテッド93という映画であれば、飛行機がペンタゴンに墜落しちゃう映画は全員実名だからね。火野正平さん演じる大森というおじいちゃんがメルトダウンを水で注いで冷やさないとメルトダウンになっちゃう。コレ誰かが言って水かけないとっていう場面で誰かが水かけなきゃいけない時に、あそこは僕1番ハラハラしましたね。若いやつは未来があるから俺が行くと。年取った人から順に行くと。あそこは1番記憶しているシーンであり1番配慮しているシーンでありそこは1番キモかなと思いました。

(たかまつなな)
時があまり動かないじゃないですかあんまり。あの数日間のことを描いてるじゃないですか。しかも、メルトダウンの説明とかもセリフ回しで全部してるじゃないですか。あれだと理解しきれないなと思うんで難しいなと思いました。ああいうことを理解させるために、アレなんで冷やさなきゃいけないのかとか。

(有村昆)
まぁそこはね、映画の難しさだよね、いわゆるテレビだとナレーションで解説できるけど、映画はそれができないから役者に背負わせなければならないっていう難しさはある。

(たかまつなな)
理解させないなら理解させなければいいのにとか思う。

引用:IMDb.com

映画の難しさだよね

(有村昆)
とは言え、見てる人がわからなかったら「何やってるの今?」ってなるから、エンターテイメントと事実を描くことの難しさと言うか。なんか僕思うのはこういうね、渡辺謙さんとか本当に出てくるキャストがこれ日本を代表するキャストだと思ってるの。
こういった超大作のできるケンワタナベハリウッドスターのわけじゃないですか。を、使うことをしないとみんな見にいってくんないと思うんだよね。それって本当に好きな人、ななちゃんみたいに確度の高い人は見に行くかもしれないけど、敷居は低くそこから目覚めた人が掘っていけばいいという、一つの入りやすい仕掛けがしてあるのがすごいと思ってて。
その敷居を低くするフィクション入れたりとか。

(たかまつなな)
敷居を低くするならフィクションで恋愛のストーリーを入れるとか。。こういう物を見させるのは本当に難しい。

極めて中立的な立場で撮った映画

(有村昆)
だから極めて中立的な立場で撮った映画だね。バランス感覚は相当取った映画だよね、ほんとに面白い映画って、バランス感覚悪いじゃん。偏ったから面白い。鈴木おさむさんが言ってた事で今でも刺さってて。
面白い事って偏りがあることって。偏りをやればやるほど王道じゃなくなるんだよって。これはまさに王道とはなにかの難しさだよね。僕はこれは王道でもななちゃんからしてみたら「ん?」って思う所も、僕は中和されて丸く放ってるけど、これを多くの人に見てもらわなければまずならないと思う。

(たかまつなな)
見てくださるといいですけどね。

(有村昆)
見ると思うよ!渡辺謙・佐藤浩市ってビッグネームだし風化させないっていうことを大前提としては、まずは僕は成功だったんじゃないかなと。

(たかまつなな)
まぁ見てもらえたらそうですけど、見てもらえないと心配。

(有村昆)
攻めますね〜(笑)

(たかまつなな)
でも今の有村昆さんの話を聞いて日本の空気の中でこの映画を作るって事自体がすごく大変だったなと思って。最初の発言を撤回したい。面白い映画だったと思います。

(有村昆)
あ〜そうそうそう、ななちゃんがわりかし偏ってるから、いい意味でね!尖ってるから、笑下村塾というコアなファンが付くわけで俺はそれがいいと思う。
僕の悩みでもあるのが、事務所がホリプロという大きな会社で、メジャーなあれを主戦場にすればするほど、尖ったコメントは使われないんですよ。
使われないとわかっているから、ここまでだったらギリギリいけるかなと言っても、でもそれは、ななちゃんから見ると丸いからつまらないんじゃないかという意見にもなる。

(たかまつなな)
有村昆さんのギリギリコメント1つもらっていいですか?

(有村昆)
例えばだからさ。ジョニー・デップの出た映画ね。トランセンデンスというクソ映画だったんですよ。最初から最後まで褒めるコメントが見つからなかったの。だから、ギリギリを攻めるとするならば、過去作は攻められる。でも新作はね、なかなかね。。

(たかまつなな)
それを新作だったとしたら有村昆さんはどういう風に攻めますか?

(有村昆)
あーいい質問。これほど本気で言うのは、シネマラボの第二弾で言います。

※書き起こし終わり。
 

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