狂気映え
2021年8月14日 21時44分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
若くして亡くなったヒースレジャーの怪演が光る作品です。
ジョーカーとしての演技もそうですが、クリスチャンベールもバットマンとしての役作りが素晴らしく、ひとりひとりの役者に見応えのある一作です。
シーンの作り方が丁寧というか、こだわって作り上げているのが伝わってきます。ただ、ジョーカーの背中を映したり病院を爆破するだけで、どこか美しさを感じさせます。
肝心の内容ですが、やっぱりバットマンにいらいらする瞬間はありますね。殺さずのコンセプトはわかりますが、綺麗ごとが少し過ぎる気がします。結局、それが裏目に出て彼はひどい目にあいます。そのような信念に漬け込むジョーカーの狂気は魅力的で「いいぞ、もっとやれ」と、どこか思ってしまいます。
バットマンと対比的なパニッシャーシリーズもおすすめです。
かなり豪華なキャスティングですが、個人的に銀行支店長を演じたウィリアムフィクトナーが一番好きです。
ラストは少々地味ですが、映画全体を通してジョーカーを堪能できる一作です。