メキシコを舞台にした復讐劇です。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月28日 15時43分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
クリーシー(デンゼル・ワシントン)は小さな少女ピタのボディガードを引き受けるものの、最初は少女にそっけなかったのですが、段々と仲良くなっていくシーンは素敵でした。
その後、ピタが誘拐一味に襲われてしまうのですが、そこには何故か警察官も混じっていてクリーシーと打ち合いになってしまうのは少し訳が分からずでしたが、クリーシーも瀕死の重傷となったり、身代金の支払い現場に横取りをする人物が出てきたりと、物語の複雑さと解決の困難さが出てきて、挙句の果てにはピタも生きていない様子に、この物語はどう進んでいくのかとヤキモキして観ていました。
短い間でしたが、クリーシーとピタの間には確かな絆が出来ていた様で、その復讐としてクリーシーが動き出すあたりから、スピード感のあるハードボイルドな色が濃く出てきて、最後まで飽きることなく一気に観れました。
この作品は、重なり合う映像やセリフの表示位置が個性的で、ハードな映像部分に意外にもドビュッシーの「月の光」などを取り入れていて、それらのピアノ曲が物悲しく流れていくのも気に入っています。
デンゼル・ワシントンの演技が渋くカッコよかったです。