幸せのレシピ
マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、ある日、姉を交通事故で失い、残されためいのゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることに。一方、仕事場には、ケイトとは正反対の性格の陽気な副料理長ニック(アーロン・エッカート)が新たに雇われる。
「マーサの幸せレシピ」のハリウッドリメイクである本作品。レミーのおいしいレストランと比べると知名度が低いですが、こちらも負けず劣らず優れた料理映画です。主人公の女性は男社会の厨房で勝気でキャリアを築いており、余裕のある(ようにみえる)イタリアンシェフと一方的に対立します。料理と家族愛を丁寧に描きながら安心して楽しめる名作。 原作もそうですが、傷心の少女が自ら食事をとるシーンは泣けます。主人公の「どのように扱ったらいいのかわからない」とまどいと、それをあっさり解決してみせるイタリアンシェフの対比が楽しいです。ふざけているようで、とても人の扱いが上手なんですね。そして、主人公の料理へのリスペクトもあり、まったく悪い人ではないんです。 料理も美しく、ストーリーも丁寧に描かれた本作。原作とリメイク版ではエンディングが異なりますが、こちらはこちらでいいエンディングです。ただ、原作のほうが男女の対比、ドイツ人とイタリア人の対比が効いて面白いので、合わせて鑑賞することがおすすめです。
1人で生きていく時は、強がりだと思われても完璧にやらなければいけない時があります。キャサリン演じるケイトは完璧主義の一流シェフなんですが、この雰囲気が彼女にとてもマッチしていて当たり役ですね。自分に厳しい完璧主義の人間は凛とした顔や雰囲気を持っていないと感情移入ができないのですが、彼女は実生活でもこんな感じかもしれないなと思わせる雰囲気を出してくれています。それと同じ事が言えるのがニックですね。明るいというか軽いというか対比が素晴らしい。お互いの性格の特徴が余計に際立つからイライラする気持ちが伝わってくるんです。ゾーイもそんなピリピリしている雰囲気が伝わってくるのでしょう。そんなに頑張んないで普通の叔母として接して欲しい感が出ています。これは三人がそれぞれ成長していくために、神様が与えた試練なのかなと思いました。反発して好感を持ち始めて誤解が生じて真実の愛に目覚めるという、王道のストーリーですね。こういうタイプの物語はニューヨークが合っていると感じるのは、冷淡な部分とドラマチックな恋愛の両方を描ける都市のイメージにあるんだろうなと感じましたね。
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