「美しい遺体」が巻き起こす恐怖
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年12月23日 13時23分
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総合評価:
4.0
遺体安置所を経営しているトミーとその仕事を手伝っているオースティン。
彼らはその仕事の特性上、検死官の仕事もしています。
この辺りは日本にはない文化で、非常に興味深いです。
そんな彼らにきたとある遺体の検死。
ある殺人現場から見つかった「美しい遺体」ですが、事件とは無関係で身元も何も分かりません。
「ジェーン・ドゥ」とはいわゆる「名無しさん」という意味です。
彼女の遺体を調べていくうちに、それの異常さが明らかになっていきます。
そこから怪奇現象も始まり……。
遺体が本当に美しくて、しかも「ちゃんと死んでる」ので「そういう人形を使って撮影したのかな」と思っていたのですが、ちゃんと女優さんが演じています。
遺体なのでほぼ寝ているだけですが。
演者としてこの作品で最も「名演技」なのは、このジェーン役の方かと思います。
日本では一般の企業が検死するというのは考えにくいこと。
そういった意味では「遺体に対する考え方の違い」という他文化の一端にも触れることができる作品です。