細部をよくみておくといいです
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月21日 12時36分
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総合評価:
4.0
原作はスティーブン・キング。
この時点で癖のある作品と思っていいかと。
スランプ中の作家、モート。
彼は妻の浮気が原因で離婚協議中です。
とはいえ、あとはモートが書類にサインして終わり、という状況なのですが……。
物語冒頭あたりでは、どこかしょぼくれていて身だしなみもだらしないところは要チェック。
そんなモートのところに、彼が盗作をしたと訴える人物が登場します。
シューターと名乗るその男の主張はちょっと変わっているんですよね。
「結末を台無しにしたから、書き替えて公開しろ」というのがその主張。
本作は感想を言ってしまった時点で盛大なネタバレになってしまうので、詳しくは書けません。
物語終盤あたりのモートの狂乱の演出が非常に面白かったです。
シューターの主張がどういう意味であったのか。
そこへたどり着くまでの過程もいいです。
先に挙げたモートの持つ雰囲気が、ストーリーが進むにつれて変わっていくところもチェックポイント。
すべてのピースがぴったりと合わさるラストが良かったです。