本をめくる時の、紙のぬめり感。
2020年8月17日 22時38分
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総合評価:
4.0
馬締光也。まじめ みつや。
調べたらこんな漢字だったなんて。
二部屋借りるほどの古書好きで、辞書を片手に読書する、馬締。名前のまま、真面目。出版社で本を書店に売り込む営業をしています。ちょっと、いやかなり、向いていません。そんな彼が、辞書編集部に配属になります。
「右」の意味が、言えたから。
「大渡海(だいとかい)」という新しい時代に向けた、大きな辞書を制作中。その辞書編集部の人たちには、自分が馬締になったように、笑わされ、励まされ、癒やされました。5人しかいないのに、みんなの面白さを書いていたら、思っていた以上に長くなったので、書きません。
知らないことばかりの世の中で、映画を通して何かを知ると、「偉いぞ!知らなかった自分!」と褒めるときがあります。辞書が辞書になるまでの工程は、驚きを遥かに通り越していました。とても感動しました。
馬締が先輩の西岡に心開こうと頑張っても、親友タケさん(大家さん)のお孫さん香具矢(かぐや)に恋わずらいしても、大先輩の荒木が戻ってきても「大渡海」は出来上がりません。時代も移り変わります。言葉はどんどん増えていく…いつまで経っても、終わらないじゃない!
これが、天職、という仕事なんだ、と思うと、馬締が羨ましくて嫉妬してしまいます。馬締、素晴らしいところに来たね。始めは、もやしっ子みたいで、どうなるかとハラハラさせられました。
辞書部のホワイトボードに貼られた「大渡海」の紙が、辞書「大渡海」の月日を物語っていました。