舟を編む
玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし……。
このレビューにはネタバレが含まれています
一冊の辞書を作るのに10年以上もかかるなんて知りませんでした。かなりのビッグプロジェクトなんですね。 大半の人は「うわ、大変そう」となるのかも知れませんが、職を転々としてきた私としては、こうやって10年以上かけてひとつのことに取り組める仕事ってうらやましいな、と思ってしまいました。 主人公がこの部署に配属されて間もない頃に「この仕事に一生を賭けたい」みたいなことを言うんですが、そんな風に思える仕事に出会えるってむちゃくちゃ幸せじゃないですか。この主人公にとっては本当に天職でしたしね。 このまじめ一徹の主人公、その名も馬締(まじめ)くんは対話力もなくノリも悪くて、悪く言えば現代からズレている、でも逆に言うと人の真似をして無理にみんなに合わせないという、芯の強さを感じます。 孤立するっていうのはそれはそれで勇敢なことだと思います。 ちなみに宮崎あおい演じる香具矢ちゃんはいかにも作られた感のあるキャラで、二人の恋愛の部分は正直現実味がありませんでした。 なんだか取ってつけたような…。 サブストーリーだからこれぐらいがちょうど良いのかしら。
馬締光也。まじめ みつや。 調べたらこんな漢字だったなんて。 二部屋借りるほどの古書好きで、辞書を片手に読書する、馬締。名前のまま、真面目。出版社で本を書店に売り込む営業をしています。ちょっと、いやかなり、向いていません。そんな彼が、辞書編集部に配属になります。 「右」の意味が、言えたから。 「大渡海(だいとかい)」という新しい時代に向けた、大きな辞書を制作中。その辞書編集部の人たちには、自分が馬締になったように、笑わされ、励まされ、癒やされました。5人しかいないのに、みんなの面白さを書いていたら、思っていた以上に長くなったので、書きません。 知らないことばかりの世の中で、映画を通して何かを知ると、「偉いぞ!知らなかった自分!」と褒めるときがあります。辞書が辞書になるまでの工程は、驚きを遥かに通り越していました。とても感動しました。 馬締が先輩の西岡に心開こうと頑張っても、親友タケさん(大家さん)のお孫さん香具矢(かぐや)に恋わずらいしても、大先輩の荒木が戻ってきても「大渡海」は出来上がりません。時代も移り変わります。言葉はどんどん増えていく…いつまで経っても、終わらないじゃない! これが、天職、という仕事なんだ、と思うと、馬締が羨ましくて嫉妬してしまいます。馬締、素晴らしいところに来たね。始めは、もやしっ子みたいで、どうなるかとハラハラさせられました。 辞書部のホワイトボードに貼られた「大渡海」の紙が、辞書「大渡海」の月日を物語っていました。
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